オイルマネーで原油高騰?

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 すごい勢いで原油が値上がりしていますね。10/31のニューヨーク原油先物で一時96.24ドル/バレルまで上昇し、過去最高値を更新したとのニュースがありました。レギュラーガソリンも150円越えたとニュースになっていますね。
 で、値上がりの理由は中東の政情不安や新興国の需要増などとも言われていますが、金余りも原因の一つだといわれています。余った資金が投資先としてオイルの先物市場に入ってきているからだと。しかし、いったいどこにお金が余ってるんでしょう?

 どうやらオイルマネーが金融市場を支えているようです。しかしそう考えるとおかしなことが。

  原油高騰で儲かった産油国のオイルマネーが膨張
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  いろいろなところに投資。その中には原油先物市場も
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  資金供給量が増えて相場が上昇
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  原油価格が上昇してさらにオイルマネーが増大
 
 なんだかバブル的にどんどん原油価格が高騰するスパイラルが出来ているような・・・少なくとも今の科学水準では必需品の石油だからこそできる、足元を見たスキームですね。庶民が負担するガソリンや小売品の値上がり分が、さらなる値上げ圧力を生み出すことになるとはずいぶん皮肉です。
 これをトウモロコシ農家が真似してコーンマネーを作ったとしても、穀物にはコメや小麦といった代替品があるので、そう簡単には回らないでしょう。(でも需要拡大で供給が追いつかなくなったら同じように回りだすでしょうね。そしてそれはそう遠くない先のような気もします)

 原油価格上昇スパイラルを止めるためには、安売りしてでもシェア拡大しようという供給元が現れるとか、エネルギーの石油依存を分散させるとか、儲かったオイルマネーを環境対策に使わせるような世界的なルールを作るとか、どうも実現性の低い夢のような話しか思いつきません。こればかりはバブルが弾けたら大混乱になるでしょうに。

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このページは、が2007年11月 2日 20:54に書いたブログ記事です。

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