停止ボタン「■」は旧メディアの名残。メーカーの哲学がブランドに。

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 前にもちょこっと書きましたが、我が家のテレビは日立のHDDつきプラズマテレビ、Woowです。
 これの録画再生機能がどうも使いにくいと感じていて、特に不便だと思うことが、録画番組の再生中に一時停止をしても一定時間(1分程度)で自動的に一時停止が解除されて再生が始まってしまうこと。電話がかかってきたりして一時停止しても役に立たない。
 そもそも、HDDに録画してある番組を再生するのにそんな仕様ってどうなのよ?という感じだ。ビデオテープが伸びる訳でもないのに勝手に解除するなんて何の意味があるのだろうか。数年前に買ったソニーのスゴ録なんかはいつまでも止まりつづけていたけど、それが正しい動作だと思う。もし焼き付きを心配してのことであればスクリーンセーバーか何かにすればいいだけのこと。日立の開発陣は慣習に囚われすぎなのではないだろうか。
 Woowは予約録画が重複したときの処理も今ひとつだし、どうも録画機能がテレビのおまけという感じを脱していない。プラズマテレビもいいし、録画機能がついたテレビはすごく使いやすくて便利なんだけど、いま一歩もの足りなさが残るのが残念だ。どんどんマーケティングして使いやすいように改良していただきたいと思う。

 初めてiTunesを使ったとき、停止ボタンがなく、再生と表裏一体の一時停止だけだったのには感心した。ランダムアクセスの記録媒体を前提としたインターフェースとしては当然だけど、誰も停止ボタンを無くすことに思いつかなかったような、コロンブスの卵のような発展ではないかと思ったものだ。
 何か新しいものが出てきたとき、古い既存のものに例えて置き換えていく方法は、移行がスムーズになるという利点があるが、進化しきれない弱点もある。そのあたりの考え方というか哲学は、なかなかカタログではわかりにくいが、購入に際しては重要なポイントだと思う。
 家電や車をブランドで買うというのは、そういった伝わりにくい工夫や姿勢を評価している部分も大きいだろう。ブランドはイメージというよりも信頼なのだから。

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このページは、が2007年10月 1日 21:14に書いたブログ記事です。

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