(表示名なし)2009年3月アーカイブ

 第3世代の“しゃべる iPod shuffle が発売されましたが、リモコン付きの専用イヤホンでしか操作できないとのことです。しかも再生/一時停止は1回クリック、次の曲を再生は2回クリック、前の曲を再生は3回クリック、といったモールス信号並の操作を要求されるらしい・・・これではちょっと使えないと思います。アルバムを順で聴いていて3曲前に戻りたいとか思ったらどうなるのでしょう?
 どうも shuffle は世代を重ねていくほどに使いにくくなっていく気がします。初代はUSB端子があって直差しができたのに、第2世代ではDockが必要になりました。USB端子はテレビにもついているくらい普及しているので、どこでも充電できる利便性がありました。第3世代は専用USBケーブルを使う必要があるほか、コントロールパッドまで無くなってしまいました。
 shuffle はジョギングする時などに気楽に使えるので気に入っています。なので慌てて第2世代のクリップ型を購入しました。幸いまだ在庫は残っていたようです。
 次にモデルチェンジするときは、是非コントロールパッド復活とUSB直差しの復活をお願いしたいものです。
 

ipod_shuffle.jpg

 どうも知名度の低い確定拠出年金(日本版401kとも呼ばれています)ですが、中小企業のサラリーマンはしっかり勉強した方がお得ですよ。

 ちょっと複雑な仕組みになっていますが、勤務先の企業に厚生年金基金・確定給付年金・適格退職年金・確定拠出年金(企業型)のいずれの制度も無い場合は「個人型」に加入できます。
 確定拠出年金とは、「拠出」すなわち毎月積み立てていく金額が「確定」しており、老後に「給付」される金額が未確定という年金制度です。要するに運用成績次第で多かったり少なかったり変動する自己責任型年金のことです。
 ちなみに大きな企業の会社員が入っている確定給付年金は、給付額が確定している年金です。会社側の運用成績が良くても給付額は一定。運用成績が悪いと補填して給付を保つという仕組みです。昨今の金融波乱によって企業の運用成績が悪化しているため、確定拠出年金(企業型)にチェンジしようという動きがあるようです。

26.jpg 話を戻して「個人型」の確定給付年金ですが、何が「お得」なのかをぶっちゃけて解説します。運用益が非課税だとかいろいろ説明がありますが、ハッキリ言ってあまり関係ありません。そんなことに気を取られず、所得控除の効果だけ期待した方がいいです。
 まず個人型の場合は、拠出できる金額は(現段階では)月額5,000円〜18,000円までです。その範囲内で投資信託や預金などを活用して運用します。投信の分配金や預金の利子が非課税になり、拠出金が所得控除されます。ただし管理料として年間4000円〜6000円程度の手数料がかかります。
 ということは、30歳から60歳まで最大限の枠で積み立てても648万円にしかなりません。年間21.6万円ずつです。投信の分配金や預金の利子が非課税なのはありがたいですが、元本の大きさと管理料を考えると運用成績はほぼマイナスのはずです。ここで元を取ることは諦めた方がいいでしょう。そんなことより所得控除による節税効果の方がずっと大きいです。給与水準にもよりますが、年間21.6万円を積み立てると所得税と住民税を合わせて3万円〜7万円程度の節税効果になるはずです。

 なお、気をつけなければいけないことも何点かあります。
 まず、運用は投資信託には手を出さず元本保証の定期預金100%でも良いのですが、あちこちで「インフレになったら貯金では実質マイナス運用だ」と脅かされ、投資信託を勧められます。「リスクを取らないのがリスクだ」なんて責められたりもします。こんなデフレ時代にインフレを心配させて何考えているんでしょうね。
 ちなみにインフレの気配を感じたらその時に運用を変更することも可能です。気にせず定期100%で大丈夫です。自分に投資ポリシーがある人は運用に手を出したら良いと思います。
 次に、確定拠出年金のメリットが所得控除だということです。控除される所得が無くなければ節税効果はありません。専業主婦になる予定の人は止めておいた方が良いです。控除が無い一方で管理料だけは60歳までかかるなので大赤字です。
 
 以上を整理すると、加入資格があって、
 (1)60歳までに600万円くらいは貯金しておきたいよねと考えていて
 (2)金融セールスや誘惑を拒否できる自信があって

 (3)60歳までは働き続ける(所得税を払い続ける)予定がある
という人は手を出した方がお得です。逆に言えば、ひとつでも当てはまらなかったら慎重になった方がいいと思います。

 

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