トヨタの削減された広告費の受け皿を考えなきゃ

|
トヨタの削減された広告費の受け皿を考えなきゃ

 ヨタ自動車が2009年3月期のマスメディア向け広告宣伝費を前期比3割ほど削減するという衝撃の発表ですが、今期だけの暫定対応で済むのでしょうか?それとも恒久的な方針転換となるのでしょうか?おそらく今期は効果測定や検証がいつもに増して強化されているはずです。

 もし既存マスメディアは効果なしとの結論が出れば、ネット広告への移行が急速に進むのでしょうか。しかし、トヨタの広告費は900億〜1000億程度です。ネット広告にはそれだけのお金を受け入れられるキャパシティがあるのか?という疑問が湧きます。
 テレビ・新聞・雑誌・ラジオの広告費はおよそ3.5兆円規模。一方のネット広告は6000億円程度。マス広告の20%ほどがネットに移行すればネット広告は倍増です。国民総PVやグロスアクセス時間は右肩上がりに増加するにしても限度はあるので、そうそう露出量は増やせないのではないでしょうか。また、AdWordsやovertureがインフレを起こすと他の広告主が去っていくでしょう。
 テレビの広告費をネット広告が受け止められるようなブレイクスルーが必要です。というか、そうしなければ広告費というパイ(広告業界)自体が小さくなっていく可能性すらあります。

 まぁ実際問題、急にテレビや新聞が無くなることもないし、屋外広告や交通広告、セールスプロモーションなどもあるのでパイが極端に小さくなることは無いと思います。ただ、広告業界はクライアントさんに次のお金の使い道を提案していくことが必要でしょうね。
 さて、何にお金を使ってもらいましょうか?

このブログ記事について

このページは、が2008年9月24日 20:17に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「加速しないダイハツ・ムーブ」です。

次のブログ記事は「日経の定期購読とDM」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 6.0