小さく見える大きな数字と、大きく見える小さな数字

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 またまた円高が進んでいるようですね。手数料込みでも113円台で買えそうな勢い。今日はこの手数料について考えてみたいと思います。

相場が113円の時にドルを買おうと思ったら1ドルに付き1円手数料が必要です。
  1÷(113+1)=0.88%
1%未満の手数料ならずいぶん親切に感じますね。次に123円になったときにドルを売ろうとすると、
  1÷(123-1)=0.82%
往復を足しても1.7%くらいか、と少なく感じてしまいますね。
ほんとうに金融機関は頭がいいと言うか・・・

 例えば八百屋がトマトを市場で100個仕入れて、10円乗せて販売してみたと考えてみたらどうでしょう。で、トマトを仕入れるときにも販売するときにも1個1円の税金がかかったとする。そうすると10円のうち2円が引かれるので20%と考えることもできます。
 為替の交換手数料も同じですね。そもそも条件設定が「1個あたり1円」となっており、パーセントで言っていないのがミソです。
 小さく見える大きな数字の一例です。

 逆に、大きく見える小さな数字ですが、これの天才的な事例は「100人に1人が無料!」といったキャンペーンですね。割引率1%以上のインパクトがありますし、しかも厳選なる抽選でランダムに1名選び出すと言っていない場合も多いので、実際は1%も割引率がないかもしれませんね。経営的に見た最大のコストはオペレーションコストでしょうか。

 このように、小さく見える大きな数字と、大きく見える小さな数字を上手に使いこなすセンスが、企画業務に携わる人間には求められますね。
 コツは割合(%)を使ったり実数を使うことを、ミクロやマクロで上手に使い分ける思考回路かもしれません。

このブログ記事について

このページは、が2007年9月11日 20:21に書いたブログ記事です。

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