遠藤農相の辞任、それでいいの?

|
組合長理事を務めていた農業共済組合が共済掛け金を国から不正受給していた問題の責任をとって大臣職を辞任というニュースですが、大臣職を辞任するだけでいいのでしょうか?
使途不明金を説明できないのとは程度がまったく違って、雪印やハンナンの牛肉偽装事件と同じくらい悪質な不正ではないでしょうか。文書偽造や詐欺で起訴されてもおかしくないと思います。
領収書の書き換えなども、少なくとも私文書偽造、着服などがあったと判断されれば業務上横領になるような悪質さです。

うっかりミスでしたと謝って済む問題ではないことが謝って役職を降りるだけで許されるという空気は非常に残念です。正義のある不正追求ではなく、単なる嫉妬や好奇心レベルのようにも感じられます。大岡裁きで満足せずに法治国家だということを思い出す頃合ではないでしょうか。そういう意味では防衛官僚の関東軍化も全くけしからん話ですね。
こういった国のかたちの根本を曖昧にしたままで教育改革なんて言われても何だか軽く感じてしまいます。
この頃の政治の世界は少し感情だけで物事が解決しすぎな気がします。

このブログ記事について

このページは、が2007年9月 3日 12:27に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「解散総選挙は立派な公共事業」です。

次のブログ記事は「 地方自治体のアンテナショップのミッションを整理する」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 6.0