自民党が負けた理由(日本はやっぱり神の国だった?)

|
 商売繁盛・豊作祈願・受験合格などといった「現世利益」を訴える神道方針から、「今は苦しいけれど明るい未来を」なんて来世利益を訴える仏教方針に変わってしまったのが、自民党の求心力が落ちてきた原因なんじゃないの?とふと思いました。
(決して公明党との連合を批判しているのではありません、念のため)

 未来を語るのは大切なことなんだけど、支持者が期待していることは「今食べていけること」だったハズでしょう。干ばつに弱って雨乞いをしたら「乾燥に強い農業に体質変換しなさい。現世は修行。極楽浄土を目指しなさい」な〜んて突き放されちゃって戸惑ってるんじゃないでしょうかね。
 主義主張のない自民党をなぜ支持してきた人たちがいるかというと、生活を続けていく上で必要だったから、ということではないでしょうか。もともと現世利益を叶えてきたのが自民党なのに、叶えられなくなってきたから不信がられている、と。

 露骨な利益誘導が良いと言っている訳ではないですが、本当に困っている人に奇跡を起こす(?)のは、それはそれで必要ではないかなとも思います。
 ま、お布施という名の献金や、インチキ占い師みたいな天下りとか、そんな問題は何とかしなきゃいけないんですが。神頼みする方も「勉強しなくても合格できますように」とか「打ち出の小槌が欲しい」といった他力本願な祈りまでしちゃうところを自制しないといけないですね。

 日本には神仏習合というすばらしい妥協策が根付いているんですから、現世利益と来世利益をうまくミックスして、いい塩梅でみんなを幸せに導いてもらいたいものです。

このブログ記事について

このページは、が2007年9月14日 23:39に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「本会議をドタキャンする首相」です。

次のブログ記事は「喘息とメプチンエアーと映画「ゆりかごを揺らす手」」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 6.0