タンデムする場合にかなり沈み込んでいて重々しいのを解消するため、リアサスペンションを交換した。
 そもそも一人乗車時でも、常用スピード域とライダー重量ともにメーカー想定をやや上回ると思われ、気持ち柔らかめな感じもあった。

 純正サスの自由長は315mmに対して今回装着したDAYTONAガスショックは300mmなので15mm短くなってしまう。なので30mmのアダプターを挟み込んで330mmとした。ちなみに30mmのアダプターとは「ケツアゲ」と呼ばれて高校生に親しまれていたアレである。
 そのケツアゲを使わずに15mmダウンさせるか、使って15mmアップさせるかの2択が選べたので、車高アップの方を選択。無意味に車高を上げるとサイドスタンドを立てた場合に傾きすぎるとか、センタースタンドで立てた際にタイヤが浮かない、といった弊害が出るが、今回はセンタースタンドを立てた状態でも後輪が地面から1cmくらい浮いた状態で収まった。

 静止状態でシートに座った時の沈み込み具合はそれこそ体重によると思うが、純正サスで25mm沈み込んでいたものが、ガスショックの場合は一番プリロードを掛けていない初期状態でも10mmの沈み込みに変化。
 人がまたがっていない、バイクの自重のみの状態での沈み込み量は測っていないので大雑把な話だが、バネレートが2.5倍になったってことか。バイク自重を勘案すると2倍くらい?まぁけっこう変わった。

 乗車前の状態で15mmアップして、ライダー乗車後の沈み込み量が15mm減ったことから、ライディングポジション的には30mmアップした計算になる。感覚的にもけっこう目線が上がった感じがある。
 もしかしたらケツアゲキットを挟まずにローダウン方向で組んでいれば、ライディングポジションとしてはプラマイゼロでバネだけが硬くなっいたのではないだろうか。
 サス交換後に近所をいつもと同じ感覚で回ったら、少し外に膨らんでアンダーステアっぽい挙動を感じた。慣れればキビキビしていい感じなんだけどちょっとビックリ。意外と走りに影響が出るもんだ。

 今回装着したDAYTONAガスショックはSHOWAブランドで、グッと凹ますとプシュっと音が鳴るところが面白い。


デイトナ(DAYTONA) リヤガスショック 300mm 31680

姉妹品に「リヤガスショック 285mm」もある。
これと30mmアダプターを組み合わせればちょうど315mmになる計算。

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ヒップアップアダプター
アダプターを上側につけるとカウルの中に隠れて見えないので何でも構わない。

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 何気なく手にとって読んでみた「平気でうそをつく人たち―虚偽と邪悪の心理学」という本の中に、悪という単語"evil"を逆から読むと"live"だという記述があり、ほぅ、と感心した。プロローグか第1章か、とにかく出だしの部分にそんな記述があった。
 この本の著者はさらにそこから考察を進めて、悪とは何か?を定義していく。端的には生命を奪うことが悪であると解釈するのだが、肉体的な生のみならず、精神的な生を奪うことも悪だと記述されていたことから思考がジャンプした。ちなみに精神的な生を奪うとは他人を操り人形のように扱うことだと書かれていた。
 
 そう、確かに退職勧告でやりがいの無い単純労働をあてがって精神的に追い込むような話を聞くと何となく嫌悪感を抱く。身体や生命に危機感を覚える暴力的なことも悪だが、心を殺すことも十分に悪だ。
 こうやって文章で整理されたことで、なんとなく嫌な気分を感じていた事象を説明する補助線を得たような気分になって、ついつい、普段からなんとなく嫌な気分を感じていた事柄を解剖してみようかと高揚したのだ。

 普段からなんとなく気色の悪い感覚を抱いていたものとは「マーケティング」に他ならない。特に近年はなにか他人の財布をムリヤリ開かせるような心理戦が活躍していることもあって、なんだかなぁと感じていた。
 アンチエイジングや成人病などを煽る不安マーケティングなんて「水子の霊が・・・」と言ってる宗教団体と同じじゃないか。壺でも判子でもなんでも売ればいいさ。みたいな感じでどうも好きになれない。品がないのが気に食わない。
 金融系をはじめ、行動経済学の意思決定モデルを使いこなすことで弱者から見えないように大金を巻き上げている。最近では脳の反応まで解析が進んでいる。うかうかしてると要らないものを買わされたり、ボッタクられたりする。財布を開く時は常に警戒心が必要だ。
 こんなことをしているくせに、企業と生活者の信頼関係を築きたいと本気で望んでいるのは滑稽ですらある。心理テクニックによる信頼構築なんてありえるのだろうか?

 すっかり愚痴ってしまったが閑話休題。要するにマーケティングに感じていた不快感とは、できるだけ本人が知覚しないようにこっそりと消費に誘導することへの嫌悪感であったのだ。と整理できた。
 ある商品を知って消費するまでの流れをモデル化すると『認知−関心−理解−判断−行動』と単純化できる。そもそも存在を知らないことには話が始まらないし、関心を持った事柄を理解しないと判断できない。関心と理解に基づいて必要だと判断した人が消費行動に移行する。
 この流れの中で何をどうしたら悪を感じるのかを考えたところ「判断」のステップではないかと思い至った。不安マーケティングは論外だとしても、例えば肉売り場の照明の色を考慮するとか、レジの前についつい手にとってしまうようなアイテムを陳列するなどの工夫は −まぁ駆け引きの範囲内だろうが− 消費者の判断力に働きかけるという方向性がある。
 もう少し解釈を拡げると、不要なものを買わせる、バリュー以上のプライスで買わせる、そのために錯覚させる、という部分に悪を感じているのだと思う。
 
 こういった漠然とした嫌悪感を内包したマーケティング活動はいつかどこかでハレーションを起こすだろう。マーケッターの心得として、認知度を高め選択肢を増やすところまでは善だが、その先の選択に介入することは悪であると認識しておくことが必要ではないか(もちろん二元論ではなく、分厚いグレーの層の中でのベクトルとして)。


ウイルスバスターについては2008の頃から文句を書き続けていましたので、2012についても一言。

はっきり憶えていないけれどウイルスバスター95くらいから上納金を納め続けてきました。
ノートン先生に痛い目に合わされて以降、ウイルスバスター継続です。
縁を切ろうと思ったころに複数台使用可能にライセンスが変更されたり、
つい目先の金額をケチって3年契約にしてみたりで、思えばずいぶん長い付き合い。
これこそ腐れ縁と言えるでしょう。

はっきり言ってウイルス対策ならMicrosoft Security Essentialsで十分というか、
こっちの方がいいと思います。無料だし。

さて、ウイルスバスター2012です。
ついに!トレンドマイクロからのお得なキャンペーンに関するポップアップを受信するという
うれしいうれしいチェック欄が出来ました。
この設定項目は、お客様情報の有効期限のリンクをクリックして開く
「お客様情報」ウインドウといった隠しページのようなところにひっそりと存在します。

このチェック項目ができただけでも十分な進化で万々歳です。
今のところ、目障りなポップアップは現れていません。
・・・他の部分はそんなに変わってないんじゃないかなぁ。

ちなみに、2009の時は、ポップアップメッセージの表示条件を「緊急時など」にしても
「お友達にウイルスバスターを紹介すると、有効期限を最大6ヶ月プレゼント!」
なんてどーでもいいポップアップを出してた前科があるので油断は禁物です。


もう夏の終わりが見えてきて、いまさら感がプンプンしてますが、
実感として言っておきたい。

サーキュレーター買うなら30cmクラスが良いぞ〜!

というか、羽のサイズが18cmとか20cmのものは単なる騒音発生器!!
うるさいだけで風のパワーは全くたいしたこと無いです。
我が家では18cmモノと30cmモノの2つを使っていますが、
サーキュレーターとして有効に働いているのは30cmの方だけ。

夕方、部屋にこもった熱気をぶんぶん追い出す、
または外の涼しい空気をガンガン取り入れる、って使い方をしようと思ったら
結構な風量が必要なんですが、18cmだと「強」にしてもうるさいだけ。
30cmだと「弱・中・強」の「弱」でも十分なパワーがあって、
騒音は18cmものと大して変わらない。
こりゃ少し高くても30cmにしなきゃゴミを買ったのも同然だ。

ちなみに、どちらも人間のいる部屋で使おうと思ったらうるさいレベル。
食事中に寝室の空気を入れ替えるとか、風呂に入っている間に換気するとか
そんな使い方がオススメ。
説明書に書いてあるような、エアコン気流の攪拌はちょっと厳しいと思う。
なんせ風を切る音が大きすぎるんだから。

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カーシェアリング

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お試しでカーシェアリングを始めました。
ネットで予約できて、お手軽価格で、決済もカードでラクで、便利!
便利な世の中になったなぁ。と感動するかと思いきや・・・

たぶん、あんまり使うことは無いんじゃないかな。
そもそも車を使うことが無いから持っていないわけで、
手軽に使えるようになったからといっても使う機会も用事も無いし。
東京はカーシェアリングに最も適した地域といって参入が多いようですが、どうなんでしょうねぇ。
郊外や地方の2台目、3台目の代替として活路を見出した方が可能性があるんじゃないかな。

使い出して2週間程度で結論を出すのは早すぎると思うけれど、
日常生活での利便性に関しては特段の変化は無かったように思う。
実利というよりも寧ろ使いたい時に使えるという安心感が得られることが
カーシェアリングの魅力なのかもしれない。
そして、仮にそうであればビジネスモデルのあり方は、
保険ビジネスのような「安心屋さん」が実態なのかもしれない。

「実際には権利行使されないけれど、いつでも使える権利を有している安心感」
この安心感に月々いくら払えるのか?という観点からマーケティングすることが
カーシェアリングビジネスの肝ではないだろうか。

使いやすさや利用頻度を上げて売上げを伸ばすのではなく、
ほとんど使わないけれど定期的に会費を払ってくれる会員数を増やす。
空き情報を見たらいつでも空いていて、安心できる。
そんなビジネスモデルのカーシェアリング・サービス。

ユーザーとしてはとっても嫌な感じのサービスだけど。